「小樽雪あかりの路」物語4~どうしてキャンドル?何のためのイベント?
投稿日:2012年02月11日
小樽雪あかりの路で使われる雪のキャンドル。
元々は上川地方で行われていたアイスキャンドルを見た米花さんが、ウィンケルビレッジでの大晦日のバーベキュー大会で遊びでやっていたものだそうです。
イベントを開催するとき、運河に浮かべるオリジナルの浮き玉とともに街を照らすキャンドルとしてノウハウが使われるようになりました。
なぜ街にキャンドル?
雪で覆われた歩く路。
灯りを並べて光の路にすることで、普段光があたっていないところにも光をあてる、そんな路地のまつりだからだそうです。
すると・・・
近所の通りが一筋の明かりが続く路となる。
自分の家の前でもやってみたくなり、やり方を聞いてやってみる。
お隣さんが気になり、やり方を聞いてやってみる。
町内会でそろってやってみる。
こんなムーブメントが起こるそうです。
真冬の夜、普通なら寒くて家にこもっているところが、近所の人たちと話をし、コミュニケーションをするきっかけになっていきました。
しかも、強制でもなくあくまで自主的に住民が参加をして携わることで、年々大きな輪になっています。
真冬に町内会単位で自主的にやっている大きなまつり、こんなイベントは世界的にもない!すごい!そしてキレイ!と国内外から人々が訪れるようになりました。
住民を中心とした市民と国内外のボランティアが手を携えコミュニケーションをするイベントだからこそ、あそびのイベントではなく「大人のまつり」であり「インターナショナルなまつり」を目指しているそうです。
雪像ではなく雪とキャンドルのオブジェ。
スプレーでの色づけやプラスチックではなく、自然素材で。
こんなこだわりも、国際的に通用する大人なまつりを志向するからでもあり、カップルやフルムーンで訪れても恥ずかしくならないイベントでもある理由ですね♪
「でも、究極を言ってしまえば、灯りがなくても成り立つイベント、慣習になればいいんだけどね」
米花さんはこう言いました。
「キャンドルは手段であって、目的はコミュニケーション。」
お隣近所との交流、観光客との交流、海外の方との交流、そのきっかけがキャンドルであるだけということです。
この時期になると街中各地で自主的にキャンドルが灯るようになれば成功。そこにはコミュニティーが自然発生し、慣習になっていくからです。
「『ご苦労さま』って観光客が訪れた先で運営者に声をかけるイベント、他にある?」
米花さんの言葉に、「小樽雪あかりの路」の全てが凝縮されています。
今年も、小樽の方々と観光客の皆さまと海外の方々とのコミュニケーションが生まれていきます。
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