北海道の郷土料理「三平汁」を作ろう!
投稿日:2015年04月11日
皆さん、「三平汁(さんぺいじる)」って知っていますか?北海道民には比較的馴染みあるでしょうけど、北海道外の方は「???」かもしれませんね。三平汁とは、北海道の港町に伝わる郷土料理です。 昆布で出汁をとり、サケやタラ、ホッケなど魚の塩引きか糠ニシンなどを、ダイコンやニンジンなどの根菜類と一緒に煮た塩味の鍋です。北海道の地域によって使う魚が異なっているようですが、ベースの味は昆布出汁で塩味(一部の地域は味噌味もあるようです)。 スッキリとした味わいで、魚や野菜の出汁も染み出てよい風味を楽しめます。しかも野菜たっぷりヘルシーな鍋です。寒い冬に合う鍋ですけど、朝晩はまだ寒い春先や秋にもオススメです。しかも、これがまた、作るのが意外と簡単なんです!ちなみに、ライターnobuカワシマ流の三平汁調理の手順はこんなかんじです。【三平汁レシピ】
1:昆布出汁をとるこれが一番時間かかるかも…。出汁を取っている間、お部屋でならテレビでも見ているか、キャンプならキャンプ道具の組み立てやセットでもして過ごしましょう。出汁とるのが面倒でしたら、顆粒状の出汁の基でもよいかもしれません。 2:昆布を取り出し、料理酒とみりんを入れて根菜類を煮る料理酒とみりん、分量は適当にドボドボっと。砂糖は入れないので、気持ち多めでもよいかもしれません(大きなお玉一杯ずつなど)。根菜類は楽に済ませたいなら冷凍食品で売っている和食野菜一袋でオッケー。もう少し野菜の種類を増やしたい方や、しっかりこだわりたい方は一つずつ野菜をカットして仕込んでみましょう。 3:大根などに箸が通りそうになる位まで根菜類が煮えたら、魚を投入!煮ます。塩引きのサケを数切れ入れます。サケはいわゆる甘塩位がちょうどよいです。辛めなサケを入れるとかなり塩辛い鍋になってしまう可能性大、です。 4:ここで隠し味を投入!意外かもしれませんが、ここで隠し味にバターをほんの少し投入!すると、すっきり塩味の三平汁がほんのりとまろやかな風味に変わるのです。バターを入れる量はほんの少しでも大丈夫。水1リットルの出汁から作るなら、小さじで半分少々でもよいです。と、自ら発見した技のように偉そうに語ってみましたが、実は道南江差町出身の母ちゃんに教わったマル秘テクを真似ました。でも、これは個人的にはオススメですヨ。 5:魚に火が通ってきたら、軽く味見しながら調味料を投入まず、汁を味見してみましょう。魚の脂とほんの少し入れたバターでまろやかな味わいとともに、魚から染み出る塩のおかげでほんのり塩味がするはずです。少しずつ塩を入れて微妙な塩加減を調整しましょう。小さじでパッパッ程度でもじゅうぶん塩味がきいてきます。想像以上に塩を入れなくても大丈夫です。もし、少し風味が物足りないと感じるのなら、軽~く、醤油をたらしてみましょう。でも、入れすぎると一気に醤油の味が勝ってしまうので要注意。お玉ではなく、小さじでほんのちょっと垂らしていく程度で十分。最後のキメ、というつもりで。 軽く煮たら、これで完成です。-----------------------------------------------------北海道民の皆さんはどんな作りかたをしますか?北海道以外にお住まいの皆さん、一度チャレンジしてみませんか?自宅の鍋ではもちろん、キャンプの鍋ものとしてもオススメです!
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